ポリファーマシーとは、たくさんの薬を飲むことで、体に悪いことが起こりやすくなる状態のことです。
ただ薬の数が多いことが悪いわけではありません。必要ない薬や合わない薬が処方されて副作用が出たり、薬を飲み忘れたり間違えたり、医療費が増えたりすることが問題になります。
「何種類の薬を飲んだらポリファーマシー」という決まりはありませんが、一般的には5~6種類以上の薬を一緒に飲んでいると、体に悪いことが起こる危険性が高まると言われています。
どんな薬でも副作用は出る可能性がありますが、飲む薬の種類が増えると、その量や飲み合わせによっては、命にかかわるような重大な副作用が起こる危険性も高まります。
ポリファーマシーによる悪い症状は、軽いめまいやふらつきから、肝臓の機能が悪くなったり、血糖値が下がりすぎたりと様々です。ひどい場合は、命を落とすことにもつながります。
また、たくさんの薬を一緒に飲んでいると、薬を飲み忘れたり、間違えたりしやすくなります。それが原因で、正しく薬が飲めなくなり、健康を害してしまうこともあります。
ポリファーマシーを防ぐには…
- お薬手帳は1冊にまとめる
お薬手帳が何冊もあると、お医者さんや薬剤師さんに薬の情報が正しく伝わりません。今まで飲んだ薬の記録を1冊にまとめて管理することで、お薬手帳があなたの健康を守ってくれます。
- 「かかりつけ薬局」や「かかりつけ薬剤師」をつくる
複数の病院にかかっている場合でも、薬の調剤や管理を一つにまとめることで、飲んでいる薬の情報をきちんと把握・管理できるようになります。
- マイナ保険証を利用する
お薬や診療内容の情報共有に同意すると、過去に処方されたお薬や特定健診などの情報を医師・薬剤師にスムーズに共有することができます。
【お願い】
2か所以上の病院を受診中の方、月に15日以上受診されている方、多くの種類の薬を服用されている方を対象に、当健康保険組合から8月末にご案内を送ります。届きましたら、適正に受診・薬を服用しているか、かかりつけ医などにご相談いただくようお願いいたします。
<お知らせ>
東邦ガス健康保険組合では、体とこころの不調、育児や介護の不安、診療や処方の疑問など、健康に関することならなんでも相談できる「ファミリー健康相談(ファミリー・ケア・ネットワーク)」と、重篤な病気をお持ちの方に名医をご紹介するなどの「ベストドクターズ・サービス」を実施しています。ご利用料金は無料です。ご家族の方から相談も受けつけていますのでお気軽にお電話ください。なお、ご利用は東邦ガス健康保険組合の加入者に限られています。
東邦ガス健康保険組合 052-872-9336